「川嶋哲郎(SAX)トリオ」
川嶋哲郎(sax) 中林薫平(b) 海野俊輔(ds)
川嶋哲郎(sax)

1966年8月9日 富山県生まれ。
6才からピアノを始め、12才でトランペット、高校でテナーサックスに転向。
岡山理科大学在学中にジャズの演奏を始める。
卒業後名古屋でサラリーマン生活を送っていた時、原朋直(tp)と大坂昌彦(ds)に出逢ったのをきっかけに「1秒でも多くサックスを吹く時間が欲しい」と退職後上京し27歳でプロ入り。
原・大坂のクインッテッド参加をはじめ、日野皓正(tp) 大西順子(pf)他、多数のグループやプロジェクト、レコーディングに参加、晩年の日野元彦(ds)によるclub tokoでは元彦氏亡き後リーダーを務める等、テナー奏者、ジャズミュージシャンとしての地位を築く。1999年初リーダーアルバム「ETERNAL AFECTION」を発表後、自己のカルテット、「東京銘曲堂(TMD)」名義のアルバム、'02にはN.Y.レコーディングの3部作としてソロ・デュオ・トリオアルバムを発表する等、今日までほぼ毎年リリースが続いている。
近作はライフワークのソロパフォーマンスを、ライブ録音にこだわった作品『天元』と名打ったシリーズが立て続いてリリース。「鏡花水月」では日本のスタンダードナンバーと云える「この道」「浜辺の歌」「見上げてごらん空の星を」他を収録。「;改天換地」ではジャズのスタンダードを独自の解釈で表現した50分強を、休憩無しで吹ききった圧倒的なパフォーマンスを収録。"天衣無縫"では霧島のペンションでレコーディングしたフリーナンバーと、スタンダードナンバーを"改天換地"とは別アプローチで披露した2枚組に仕上げる。
そして「;裂古破今」では真の姿である攻め姿勢で挑んだライブの完全即興演奏を収録、即興演奏家として自己の世界観を体現した。
近年のパフォーマンスでは自己のカルテット、TMDをはじめ、全国各地で様々なミュージシャンとのセッション活動も精力的に行っており、演奏楽器もテナー・ソプラノに留まらず、フルート・ピッコロ・バスクラ他も使用する等多岐に渡る。
特にライフワークであるソロパフォーマンスは、空間にこだわったライブ展開を実施し、美術館・寺院・教会・町家等ステージとなる空間(建物並びに展示美術作品含)、会場に集まった聴衆と三つ巴で創り上げる、と云ったジャズ本来の即興演奏を生かしたステージングは、音楽を越えたアートの域に迄達し好評を得ている。
swing journal誌の人気投票・テナーサックス部門では'99年より現在までNo.1を独走。名実共に日本ジャズ界を代表する奏者と云っても過言でないのが川嶋哲郎の現在。
【オフィシャルホームページ】
http://tetsurokawashima.com/
中林 薫平(なかばやし くんぺい)

1981年生まれ。高校入学と同時に甲南高校ブラスアンサンブル部に入部し、ウッドベースを始める。高校生ビックバンドのコンテストである、 Student Jazz Festivalにおいて、2年連続1位となる。甲南大学に入学し、JAZZ研究会に入部。2003年守口・門真ジャズコンテストでは、グランプリ、ベストプレイヤー賞を受賞。卒業後、日野皓正、吉田次郎、嶋本高之らと共演し、2005年に上京。山口真文バンド、佐山雅弘トリオ、鈴木勲「OMA SOUND」、市原ひかりGroup等でプレイする。
2008年に自己のカルテットを結成し、ミニアルバム「Graffiti」をリリース。その他、ベーシスト3人だけの自己のバンドや、劇団とのコラボレーションなど活動は多岐にわたる。
海野 俊輔 (Shunsuke Umino) Drums

1979年、富山県魚津市生まれ。
大学入学後にジャズドラムをはじめ、原大力氏に師事する。大学在学中からプロとしての活動を始め卒業後に活動を本格化。2004年、横浜ジャズプロムナードコンペティションに出場し、海野雅威トリオでグランプリ及び市民賞を受賞。世良譲のグループを経て、これまで MALTA、今陽子、伊藤君子、向井滋春、峰厚介、山口真文、川嶋哲郎、山田穣、山本剛、鈴木良雄、吉岡秀晃、金子雄太、太田剣、SOIL&"PIMP"SESSIONS、矢野沙織、平賀マリカ、寺久保エレナらと共演する。 2012年、堀秀彰(P)トリオで韓国テグInternational Jazz Festivalに出演、2013年に中川英二郎(Tb)カルテットでパリ公演を行うなど海外でも活躍の場を広げている。
現在、中村健吾、金子健、植松孝夫、石崎忍、中林薫平、などのグループの他、サックストリオユニット"UNE"、自己のバンドやセッションなどで都内を中心に幅広く活動中。